2025年10月29日から、イギリスの薬局では緊急避妊薬(Morning After Pill)が無料で提供されるようになりました。
さらに、薬局では 直接薬剤師に症状を相談すれば、必要に応じて市販薬や処方薬をその場でもらえるサービスを拡大。
NHSによると、すでに500万人以上が薬局の医療サービスを利用しており、時間も費用も節約できる新しい医療アクセスとして注目されています。
そもそも、実際イギリスのGPは予約を取るのも診察してもらうのも年々難しくなってきています。長年住んでいる永住者は風邪くらいではお医者さんに行きません。なので薬局で処方箋を出して対応してくれるのは大変ありがたいですね。
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軽度の疾患なら薬剤師がGPの診察なしで対応
薬剤師は高度な訓練を受けた専門家なため、軽度の病気や怪我に対して専門的な臨床アドバイスや市販薬を提供してくれる。
もしも咳、風邪、体の痛みなどの軽度の症状がある場合はまず薬局の薬剤師に相談すると良い。その他にも尿路感染症(UTI)や帯状疱疹などの症状に対する市販薬や処方薬を見つけるのを手助けしてくれるそう。
薬局が提供する12の健康サービス
薬局(Pharmacy)では、以下の軽い症状や不調に対して、市販薬の提案や一部の処方薬の提供が可能です。まずは薬剤師に相談してみましょう。
- 一般的な風邪やインフルエンザの症状: 咳、鼻づまり、喉の痛み、鼻水、発熱
- アレルギー: 花粉症(季節性アレルギー)、軽度のアレルギー反応
- 軽度の痛み: 頭痛、筋肉痛、関節の痛み
- 消化器系の問題: 消化不良、胸焼け、下痢、便秘
- 皮膚の状態: 軽度の発疹、虫刺され、日焼け
- 軽度の感染症: 尿路感染症(女性向け)、軽度の皮膚感染症
- 目の症状: 目の充血や炎症、軽度の目の感染症
- 耳の問題: 耳痛、耳垢の蓄積
- 軽度の怪我: 軽度の切り傷や擦り傷、打撲、捻挫、肉離れ
- 口腔衛生: 口内炎、ヘルペス(口唇ヘルペス)、歯肉炎
- 健康診断と予防接種: 血圧、コレステロール、血糖値検査、インフルエンザ予防接種、渡航ワクチン
- 避妊と性: モーニングアフターピル(無料で利用可能)、避妊に関するアドバイス
薬局によっては無料で血圧測定も行っています。
薬局に行かず、GPやA&Eに行くべき症状
| 症状 | 理由 |
|---|---|
| 高熱が続く | 感染症の可能性 |
| 呼吸が苦しい | 緊急性が高い |
| 胸の痛み | 心臓・肺の危険性 |
| 強い痛み、症状悪化 | 薬局レベルを超える可能性 |
| 意識障害・重度の怪我 | 即救急対応が必要 |
迷ったら 111(NHS電話サービス)にまず相談。もしくは緊急でA&E(救急救命室)を受診することをお勧めします。