イギリスのロックダウンが明けてから最近までにワーホリから就労ビザを取ってもらった人、または今申請中な人、今から取ってもらう人など周りで就労ビザのオファーが急増している。
これは実際に私の周りに起こっている事ですがこの数ヶ月で5人ものワーホリ(YMS保持者)がそのようなオファーを受けており、ちょっと今まででは考えなれないくらい就労ビザが取りやすくなっていると思う。
ワーホリでイギリスに行きたい、なんならそのままイギリスに住みたい、と思っている人、今かなりのチャンスかもしれません。
ただし誰でもかれでもと言うわけではありません。
当然能力の高さも必要ですがタイミングなども必要。
チャンスを掴みたいなら対策と準備が必要です。
✔︎もくじ
1. なぜ就労ビザのオファーが多くなったのか
2. 就労ビザを取ってもらいやすい職業は?
3. 就労ビザを取ってもらう確率を上げるには?
では具体的に説明して行きます。
1. なぜ就労ビザのオファーが多くなったのか
EU離脱にコロナパンデミック。ロックダウンは緩和されたものの未だコロナウィルスによる感染者数は日本とは比べもにならないくらいのイギリス。
そんな中なぜ今、就労ビザのオファーが多いのか?
答えは簡単、人材不足。
度重なるロックダウンで仕事を失った人達が国に帰ったり、EU離脱によりEU圏の労働者が簡単にイギリスに入って来れなくなったと言うのが主な原因と考えられます。
最近問題になったのがEU離脱による移民制限などでトラックの運転手が不足、専門免許が必要なタンクローリーの運転手不足で2021年9月にガソリンのパニック買いが勃発。
そんな中、未だコロナウィルスが収まらないのにイギリスへワーホリで来てくれる人々は大変役に立つワケです。
特に勤勉で真面目な日本人なら尚更です。
つまり、人材が不足しているイギリスでは今やワーホリから優秀な人材を見つけたら就労ビザをオファーしていると言うこと。
2. 就労ビザを取ってもらいやすい職業は?
私の周りで5人が就労ビザを取ってもらったり、オファーを受けたりしていますが5人中4人がサービス業。
1番就労ビザのオファーをもらいやすい職業はサービス業
その中でもレストラン業界が1番多い。
その理由はやはり人材不足。今までレストランなどで働いていたビザ不必要のEU労働者がめっきり減ってしまっているのも大きな理由。
例えばミッシュランスターを持つ人気のフレンチレストラン Pied a Terre では人手不足でランチタイムを閉めなければならず募集をかけても誰も来なかった事をオーナーがインタビューで語っている。そもそも3人のイギリス人スタッフ以外は外国人労働者でコロナの規制によりイギリスへ来ないのが主な理由。
実際の所、レストランで働いている人達が1番オファーを受けているし、レストランのオーナーやマネージャー達は常に人が足りないとこぼしている。
もしもレストラン・サービス業での経験があるならミシュラン付きの有名レストランで働ける可能性も。
ただしおさえておきたいポイントがある。
・個人経営ではなくチェーン店や数店舗規模のレストランを展開している会社。
・常に忙しい人気店。
つまり会社経営がしっかりしているレストランということになる。
なぜなら就労ビザを取得するには結構なお金がかかるので資金がある会社しか難しい。
イギリスにある日本食系でチェーン展開しており忙しい店をざっくりリストしてみた。しかも日本人スタッフは少ないのでしっかり2年ほど働きマネージャーが出来るくらいまで働けば就労ビザに結びつく可能性もある。
・Eat Tokyo(手頃な値段が現地でも人気の日本食、8店舗)
・金田屋ラーメン(現在4店舗、近々5店舗目がEalingにオープン)
・Shoryuラーメン(ロンドンでは8店舗+Yokocho ramenもJapan centerグループの傘下)
・一風堂ラーメン(ロンドンに4店舗)
・丸亀製麺(現在ロンドンに3店舗、4店舗目が来年2022年にオープン予定)
その他のサービス業なら美容師も可能性があるが上記のレストラン並みに店舗があり資金がある美容室は現在のロンドンでは難しいかもしれない。
とは言え自分の実力と英語力などがあれば自分から就労ビザ交渉の価値はあると思う。
そして少なからず一般企業でもワーホリに就労ビザを取ってくれる会社もあるのでこれも実力やタイミングが大きく作用するが可能性はある。
就労ビザの種類などについてはこちらを参考までに
3. 就労ビザを取ってもらう確率を上げるには?
ではどうやったら就労ビザを取ってもらいやすいのか?
対策と準備の大きなポイントは3つ、基礎的な事です。
・1、イギリスでは一つの会社(場所)で出来るだけ長く働く
・2、日本で仕事(バイト)の経験を積んでおく
・3、最低限の英語力を身につけておく
1、イギリスでは一つの会社(場所)で出来るだけ長く働く
対策として当然ですが一つの会社(場所)で出来るだけ長く働く事。
どんなに人手不足とはいえ働いて数ヶ月のワーホリにいきなり就労ビザのオファーはほぼあり得ません。
もしも初めから就労ビザを出してくれそうな会社で働きたいなら面接で自分は将来的にもイギリスで働きたい事、就労ビザを出すケースもあるかなどを聞いてみるといい。
意思を伝えておく、これ大事です。
2、日本で仕事(バイト)の経験を積んでおく
これは対策と準備。
どんな仕事でも経験値が高いほど次の仕事を見つけやすく優遇もされやすいのは世界共通ですよね。就労ビザを手に入れたいと思うなら何かの分野の経験を積んでおくのは大きい。
イギリスへ来て一番手っ取り早く見つかる仕事がサービス業、特にレストラン業では主に接客がメインとなるが実はこれ相当な向き不向きがあるので日本で経験しておくと自分の選択肢になるかどうかがわかる。
明るくフレンドリーで気配りが出来る人には向いているが、無愛想な人、気配りが出来ない人にはあまり向いていない。(これは自分がレストランでサービスされると分かる普通の事)
しかし無愛想で気配りが出来なくても多少なりともシェフの経験や寿司を握ったことがあるとなればキッチンでも働くことは可能なのでむしろシェフやヘルパーとして働く方が需要はあるかもしれない。
もちろん女性の寿司シェフも需要がある。事実私の友人は女性寿司シェフとして某有名店で長年働いている。
もちろんサービス業以外の分野でも何かしらの仕事の経験がある方が即戦力となるので全てにおいて有利になる。
なるべく自分の得意分野を見つけてそこでしっかり経験値を積んでおこう。
3、最低限の英語力を身につける
最も役に立つ対策と準備が最低限の英語力を身につける事。
そもそも就労ビザを出してくれる会社とは以下のような人材が必要な場合が多い。
- 日本の専門職の技術を持っている
- その他の専門職の技術を持っている
- 会社の中に日本人を必要とする部署を持っている
- 日本の食・物を現地の人に提供する
つまりイギリス人や現地のスタッフでは出来ないがこの人なら出来ます、会社で必要です、という事でビザを申請出来る。
そしてプロの寿司職人で英語は全く話せません、という人より英語が話せてそれなりに寿司が握れるシェフの方が需要の幅は遥かに広がる。
就労ビザをオファーされたワーホリの5人中4人が他国でのワーホリ経験があり英語がそこそこ話せるのが大きな理由の一つ。
例えば日本のレストランであっても現地では外人が経営している方が多い。
フランチャイズの日本のラーメン屋ではオーナーはほぼ外人。
日本人を必要としている部署がある英系の会社は基本全て英語。
現実的に英語が話せると就労ビザ獲得の確率が格段に上がるので日本で最低限の英語の勉強をしておくと良いです。
どれくらいの英語力が必要なのか
何もベラベラになる必要は無くともまずは最低限生活するのに困らない程度の英語力を身につける。
ここで対策と準備としてイギリスで働く業種の目処をつけておく。
レストランならオーダーの取り方や素材などの英単語、美容師ならカットや髪型の説明などその職業で必要そうな英語など自分に必要な英単語などを覚えておくと外人のお客さんにも即戦力になる。
後は現地で実際に仕事をして慣れていけば必要な英語は自然と身につきます。
もしも全く英語はダメ、という人なら初めはオンライン英会話などで基礎的な英会話を身につけつつ外人と話すのに慣れる事をお勧めします。
私も英語が苦手で全くダメだったのでロンドンに来る前に英会話学校に通ってました。
そもそも日本では外国人と話す機会が無かったので実際に会話をしてならしておいて良かったなと思います。
ポイント
もしもすでに多少の英会話が出来るならイギリスで英系の人材派遣に登録して仕事を探すのもおすすめ。
シェフやレストランのマネージメントなどが出来るならミッシュランのレストランなどに直接行って募集があるか聞いて見るのも大有りです。
英語はとりあえず無料体験などを利用し色々試して自分にあったコースや方法を見つけるといいですよ。人気のレアジョブ、安いし無料体験もあるので良かったらお試しを。
東洋経済オンラインや産経新聞、雑誌プレジデントでも紹介の英会話-
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まとめ
最近までにワーホリから就労ビザを取ってもらった人、または今申請中な人、今から取ってもらう人など周りで就労ビザのオファーが急増している。
ワーホリでイギリスに行きたい、なんならそのままイギリスに住みたい、と思っている人、今かなりのチャンスかもしれません。
可能性を高めるために対策と準備をやっておきましょう。イギリスに来てから英語を勉強するのでは遅いので日本にいるうちに英語力をあげて現地で即使えるようにしておくと更に強いです。